HSP(ハイリーセンシティブパーソン)について考えていく中で、「HSPは勉強できない」という意見がインターネット上にあると言います。
しかし果たしてHSPだから勉強ができないというのは事実なのでしょうか?
HSP(Highly Sensitive Person)ハイリー・センシティブ・パーソンとは
HSPとは1996年アメリカの心理学者のエレイン・N・アーロンにより提唱されたHighly sensitive personの略で高い感覚処理感受性を有する人、または気質のことを指します。
HSPの特徴
- 一つのことを深く考えるのが好き
- 共感しやすい
- 感受性が豊か
- 人にやさしくできる
- 大きな音や光の刺激が苦手
- 人混みが苦手
- 気を読み過ぎて疲れる
- 近くで誰かが怒られていると自分が怒られている様な気分になる
- 忘れたい過去が繰り返し蘇る
- 他人に何か指摘されると中々そのことが頭から離れない
- 周りが自分をどう思っているか強く気になり不安になる
HSPとは上記の様な特徴がありますが、病院やクリニックへ行かれる際も「治療」を目的として治すものではありません。
診療やカウンセリングをお受けになる際も「HSPを治したいので薬を処方して欲しい」といったスタンスより薬物治療なしでHSP気質が改善する考え方やコツの習得を目指されたらと思います。
HSPは勉強ができないのか、そういった根拠はない
始めに結論からお伝えすると「HSPだから勉強ができない」という根拠はありません。
恐らくHSP気質として音や光などに刺激に弱く、そういった刺激に勉強への集中力を下がったという話から発展して広がった噂の様に思います。
その人が生まれ持って勉強ができないタイプなのだという話は到底ありえないでしょう。
HSPは勉強ができない理由があるとすれば?
HSPが勉強できないと考えられる理由を考えると下記が挙げられると思います。こういった要因が重なって結果として試験の結果が悪かったということが考えられます。
- 騒音や匂い、光が気になって勉強に集中できない。
- もし試験に失敗したらと考えると気持ちが落ち込み勉強する気にならない
- 好き嫌いがはっきりしており苦手教科をやる意味が見いだせない
- 合格点が取れないと再試験というプレッシャーに弱い
- しっかり睡眠を取りたいのに試験勉強で寝不足になってパフォーマンスが発揮できない
- 親からもちゃんとやれと言われて逃げ場がなく環境が辛い
HSPは勉強ができないと感じないようにするために
HSPが勉強できない状態に陥る前に下記準備をすることをおススメしたいと思います。
勉強できる環境を用意する
まずはHSPが勉強できる環境として極力一人で、静かで、気になる外的要因がない状況を選びましょう。
どれか一つでも欠けてしまうと結局それが気になって勉強に集中することができなくなります。
NGな例)タバコのにおいがキツイ喫茶店、大通りに面して車の騒音がする部屋、人が大勢いるカフェ
もし失敗した時の復帰プランも考える
HSPにとってもし失敗した時のリカバリープラン(復帰プラン)が用意されていないと、当日緊張とプレッシャーで身体と思考が固くなってよくパフォーマンスが発揮できないことがあります。
もしダメだった時のプラン(例えば入学試験なら二次志望)やプランBとして再度成功する為にはどうすれば良いかなど挽回できる道を残しておきましょう。
カフェインは控える
よく勉強に集中する為にコーヒーやエナジードリンクを勉強前に飲んで気合を入れる行為がありますが、HSPにとってそれはマイナス効果になる可能性があります。
HSPは脳内の扁桃体という部位が刺激に対して過剰に反応する為、ストレスを感じやすいと言われています。
カフェインによる作用に過剰に脳が反応して胸がドキドキしたり焦燥感を感じたりで勉強に集中できない状態を作り出してしまうのです。
HSPは勉強ができないのかについて まとめ
ここまでHSPが生まれ持って勉強できないというは正しくなく、勉強に対してパフォーマンスを発揮する為の準備についてお話をしてきました。
実際にHSPが勉強のできる人として考えられる話も実在していて、HSPは良い記憶も悪い記憶も鮮明に記憶できる気質を持っていますが教科書などに書いてあることもクリアに覚えていられるという面から記憶力が良いのではという説もあります。
これはHSS型HSP気質である筆者も覚えがあり、実際に学生の頃ぐらいまでは非常に記憶力がよく勉強も暗記系の試験はとりわけ点数が高かった記憶があります。(とても優秀だったという自慢話ではありません)
そういった意味でもHSPが勉強ができないというのはちょっと行き過ぎた噂に感じる訳です。
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